以下の試験はin vitroの検証に過ぎない。しかし、2回目の接種後5カ月以上経過した時点で、野生型ウイルスとデルタ変異体に対するBNT162b2ワクチンの2回接種の中和効率が低く、オムロン変異体に対する中和効率はないことがわかった。しかし，3回接種してもomicron変異体に対する中和効率はdelta変異体に対する中和効率より低い（4倍）。しかし、3回目の接種の重要性は明らかである。
Third BNT162b2 Vaccination Neutralization of SARS-CoV-2 Omicron Infection
December 29, 2021 DOI: 10.1056/NEJMc2119358
coronavirus disease 2019 (Covid-19)に対して95％の有効性が示されたBNT162b2ワクチン（ファイザー・バイオテック社）が、omicron変種の感染を有効に中和するかどうかは不明
ワクチンを2回接種した被験者から得られた血清試料におけるomicron感染細胞の中和と、3回接種した参加者から得られた試料における中和を比較した。
20人の医療従事者からなる2つのグループから得た血清試料を用いて，野生型ウイルス，B.1.351（β），B.1.617.2（δ）およびオミクロン変異体のマイクロ中和アッセイが実施された．
1つのグループは、BNT162b2ワクチンを2回接種した参加者（2回目の接種から平均165.6日）、2番目のグループは、3回接種した参加者（3回目の接種から平均25日）
3回のワクチン接種により、2回のワクチン接種よりも野生型ウイルスおよび3つの変異型ウイルスの中和明確（図1）。野生型ウイルスとbeta、delta、omicron変異型の幾何平均力価は、2回目のワクチン接種でそれぞれ16.56、1.27、8.00、1.11、3回目のワクチン接種でそれぞれ891.4、152.2、430.5、107.6となった。
BNT162b2 vaccineの中和有効性は３回目投与被験者からの試料より２回投与被験者からの試料において、wild-typeウィルスより対象変異種(beta、delta、omicron）の全てに対して低下が見られる (Figure 1B and 1D)
ワクチン２回接種、ワクチン３回接種被験者からの試料においてwild-typeウィルスよりbetaとomicron株への中和有効性は低下している
BNT162b2 vaccine３回投与はomicron variant有効に中和を示す（幾何平均titer, ２回投与後 1.11、３回投与 107.6)(Figure 1A and 1C).
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