あくまでも2相までの知見なので・・・どうのこうのいうべきではないのかもしれないが..
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬 S-217622 の
国内における製造販売承認申請について
①4日目(3回投与後)におけるSARS-CoV-2のウイルス力価のベースラインからの変化量
②COVID-19の12症状合計スコアの初回投与開始から120時間(6日目)までの単位時間
あたりの変化量
現在実施中の第2/3相臨床試験のうち、Phase 2b partは、軽症/中等症のSARS-CoV-2感染者428例(日本:419例、韓国:9例)が無作為化割付けされたプラセボ対照二重盲検比較試験です。本試験は、オミクロン株流行後の感染者を中心に評価がなされた試験であり、本治療薬(低用量、高用量の2用量)を1日1回、5日間経口投与した際の抗ウイルス効果および臨床症状の改善効果を確認することを主目的に実施されました。結果に関する要約は以下のとおりです。
○抗ウイルス効果
本治療薬投与により、両用量群ともにプラセボ群と比較して有意に優れた抗ウイルス効果を示した
4日目(3回投与後)において有意にウイルス力価を減少(主要評価項目達成)
上記時点におけるウイルス力価陽性患者の割合は両用量群ともに10%未満であり、プラセボ群との比較でPhase 2a partの成績1 を上回る減少率
○症状改善効果
COVID-19の12症状合計スコアの初回投与開始から120時間(6日目)までの単位時間あたりの変化量は、プラセボ群と比較して改善方向に推移したものの、統計学的に有意な差は認められなかった(主要評価項目を達成せず)
12症状のうち、本試験で集積した集団で特徴的な症状であった呼吸器症状[鼻水または鼻づまり,喉の痛み,咳,息切れ (呼吸困難)]の合計スコアにおいては、両用量群ともに有意な改善効果を確認した
○安全性
今回の解析時点においては、Phase 2a partの結果と同質であり、新たに懸念される有害事象等は認められなかった【S-217622 について】 COVID-19 治療薬である S-217622 は、北海道大学と塩野義製薬の共同研究から創製され た 3CL プロテアーゼ阻害薬です。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は 3CL プロテアーゼ というウイルスの増殖に必須の酵素を有しており、S-217622 は 3CL プロテアーゼを選択的 に阻害することで、SARS-CoV-2 の増殖を抑制します。これまでに得られた非臨床、臨床、 製造・CMC に関するデータの一部は、PMDA に事前に提出しており、現在、軽症/中等症の COVID-19 患者を対象とした第 2/3 相臨床試験の Phase 3 part、または無症候/軽度症状のみ 有する SARS-CoV-2 感染者を対象とした Phase 2b/3 part を実施中です
【S-217622 について】 COVID-19 治療薬である S-217622 は、北海道大学と塩野義製薬の共同研究から創製され た 3CL プロテアーゼ阻害薬です。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は 3CL プロテアーゼ というウイルスの増殖に必須の酵素を有しており、S-217622 は 3CL プロテアーゼを選択的 に阻害することで、SARS-CoV-2 の増殖を抑制します。これまでに得られた非臨床、臨床、 製造・CMC に関するデータの一部は、PMDA に事前に提出しており、現在、軽症/中等症の COVID-19 患者を対象とした第 2/3 相臨床試験の Phase 3 part、または無症候/軽度症状のみ 有する SARS-CoV-2 感染者を対象とした Phase 2b/3 part を実施中です
https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20220225/ddrvku/140120220225595934.pdf
ファイザーが行った治験の被験者になっていたのは、ワクチンを接種しておらず、かつ重症化因子(60歳以上であることや肥満、高血圧などの基礎疾患など)が1つ以上ある人だった。こうした基準はメルクでも同様だ。ファイザーとメルクは、特に重症化しやすい感染者だけを対象に薬を開発しているといえる。…. 塩野義が行っている治験では、対象者がワクチンを接種しているかどうかや重症化リスクの高さは関係がない。「すでに日本のワクチン接種率は全人口の8割。ワクチン接種済みで、重症化因子がなく隔離されている多くの感染者から、症状をいかに速やかになくして安心につなげられるか」(塩野義製薬の上原健城臨床開発部長)という観点で開発を行っている。そのため、コロナ感染に伴う「症状の改善効果」を治験の目的に据えている。具体的には、頭痛や発熱、喉の痛みなど12の症状をその度合いによってスコアリングし、服薬後の数値の改善度合いを測る。多くの感染者で症状は自然に改善していくが、薬の服用でその改善スピードがどれだけ早まるかを重視している。…一方、塩野義が測定するのは、感染力がある「生きたウイルス」の変化量だ。この指標が一定量を下回る「陰性」となれば、もう他人へは感染させないことを意味する。薬の服用で陰性になるまでの日数を早めることができれば、その分だけ感染者の隔離期間も短くできる…治験においては偽薬群でも症状は軽く、より早く改善することになるため、統計学的にはっきりとした効果を示すハードルはより高くなっている
「コロナ向け飲み薬」塩野義の開発薬に2つの焦点 | 医薬品・バイオ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
欲張りすぎたのでは?
Binding modes of 3CLpro inhibitors, their pharmacophores, and defined pharmacophore filters for virtual screening. (a) Crystal structures of GC376 (PDB: 6WTT), (b) 3-aminopyridine-like compound of the Postera COVID moonshot project (PDB: 5RH2) and (c) ML188 (PDB: 7L0D). The common H-bond acceptors are circled in red; the common hydrophobic pharmacophores are circled in blue. (d) Common pharmacophores shared with inhibitors A–C. Red and green spheres represent H-bond acceptors and lipophilic features, respectively.
Discovery of S-217622, a Non-Covalent Oral SARS-CoV-2 3CL Protease Inhibitor Clinical Candidate for Treating COVID-19
View ORCID ProfileYuto Unoh, View ORCID ProfileShota Uehara, View ORCID ProfileKenji Nakahara, View ORCID ProfileHaruaki Nobori, Yukiko Yamatsu, View ORCID ProfileShiho Yamamoto, View ORCID ProfileYuki Maruyama, View ORCID ProfileYoshiyuki Taoda, View ORCID ProfileKoji Kasamatsu, View ORCID ProfileTakahiro Suto, Kensuke Kouki, View ORCID ProfileAtsufumi Nakahashi, Sho Kawashima, View ORCID ProfileTakao Sanaki, Shinsuke Toba, Kentaro Uemura, Tohru Mizutare, View ORCID ProfileShigeru Ando, View ORCID ProfileMichihito Sasaki, View ORCID ProfileYasuko Orba, View ORCID ProfileHirofumi Sawa, View ORCID ProfileAkihiko Sato, View ORCID ProfileTakafumi Sato, View ORCID ProfileTeruhisa Kato, View ORCID ProfileYuki Tachibana
doi: https://doi.org/10.1101/2022.01.26.477782
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.01.26.477782v1
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